DEC Management Offiece

One Show 2016 インタラクティブ部門 Merit Award受賞、2015年FCC賞受賞を始め、さまざまなメディアで話題となった制作事例、長崎新聞配達ルート データMAP化プロジェクト〈The Way〉。その制作プロセスをふり返る特別インタビューを通じて、DEC独自の企画スタイルに迫ります。インタビュアーは、DECに新たにジョインした敏腕プロデューサーの島村!フレッシュな外部目線でインタビューを行います。

デジタルメディアが隆盛を極める昨今、地方新聞社の今後のあるべき姿を改めて見つめ直すために実施された本企画。配達員2,285名にGPS受信 機を配布し、収集した走行データをもとに「配達ルートを視覚化するビジュアライズMAP」を制作。Webサイト、新聞特集、Webムービーに展開 するなど、地方新聞社の存在意義を改めて世の中に発信した。

<受賞歴>
The One Show 2016
インタラクティブ部門 Merit Award受賞

福岡コピーライターズクラブ賞
受賞

「新聞の配達網はまるで毛細血管」。
コアアイデアの発見から企画は走り出した。

もともと、どんな依頼内容だったんですか?

電通さんからお声掛けいただいてスタートした仕事です。
長崎新聞の125周年と新輪転機の導入を記念して、地方紙の真価を世に問いたい、というのがそもそものオーダーです。

どんな経緯でこのアイデアにたどり着いたんですか?

2ヵ月間にわたって企画を突き詰める中で、長崎には独自の歴史風土や美しくも複雑な地形があるといった話が出ていました。一方、スマホでニュースが見られる時代に、わざわざ人の手で新聞を届ける意味は何だろう、という疑問が湧いて。そんな中で、地域の隅々まで行き渡る新聞の達網って「毛細血管」みたいだ、という着想に至りました。その配達網を可視化したらどうなるんだろう、と思ったのがきっかけです。

実現するうえで何が一番大変でした?

GPSの台数確保は大変でしたね。

データの編集も大変でした。台数的に全配達員に同時にGPSを渡せなかったため、何日かに分けてデータを集めているので。WEB上で時間軸にそって配達網の広がりを表現するために、別々に集めたデータをすべて時間通りに並べ変えましたが、気が遠くなる作業でした(笑)。

時間は調整したけど、配達ルートは一切改ざんしていない。だからこそ大変でした。

ビジュアルイメージはすぐに湧きました。ただ、配達の苦労とか言葉にならないものが絵でちゃんと伝わるかという不安がありました。光の点は、ひとりひとりの配達員の日々の営み。それを俯瞰で見せつつどうやって血の通った表現にするか。2台の印刷機から広がっていく、血流のような動きを表現することにこだわりました。

企画タイトルも入稿直前まで決まらなかった。100案以上考案する中で、ようやく「The Way」に辿り着いたんです。
新聞は「人が書いて人に届ける」人のメディアだということには確信があった。この企画は、長崎新聞社の歩む道、使命そのもの。長崎新聞の存在意義をもう一度表現するための言葉として最後の最後でピタッときました。

キャッチコピーも最後まで悩みました。じぶんたちにできることを、誠意をもって続けていくという長崎新聞社の「Way=使命」を伝えるために、『「届ける」を続ける。』というコピーを書きました。

読者の反響を受けてどう感じました?

本当にうれしかったです。長崎新聞社の営み自体は何も変わっていない。でも、それを可視化して伝えたことで「毎朝起きたら届いているって、すごいことなんですね」「朝刊をきちんと読まなくては、と思いました」という反応をもらえて。
やった意味があったんだなと思いました。

企業の持っている凄みをどう伝えるか?
それが我々の腕の見せ所。

最後にひと言ずつ。「ファンをつくるコミュニケーション戦略」に必要なものは何だと思いますか?

じぶんたちが本気でワクワクするようなアイデアを考えて、世の中に放つことが大事だと思います。

物事には、何でも理解と納得がある。コミュニケーションを発信する際も、納得をいかにつくるかが大事な気がします。

一人でも多くの人の感情を揺さぶるものをつくりたいです。

ブランディングという形にできたものは、ファンがつくれている気がします。まずはブランディングが大事かと。

受け手が何をもってファンになるのか。ある意味、企業の凄みに惹かれるんだと思う。アスリートやアイドルのように、一生懸命に何かを目指しているものが人は好きだから。企業の持っている卓越性や企業努力を、押しつけがましくなく、どうドラマチックに伝えるかということが我々の表現技術だと思うので。

今回のケースもそうですが、ブランドの本質に根差した企画を立案し、コミュニケーションを総合的に展開する「言葉起点」の企画スタイルがDECの大きな特徴だと感じています。
個人的にも「地域創生」というテーマはとても興味があるので、DECの強みを活かしてそういった仕事も増やしていきたいですね。皆さま、こんなDECを何卒よろしくお願いします!

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